本を読む人と読まない人の差は「筋トレ」の意識があるかの差

普段、あなたはどれくらい本を読んでいますか?

個人的には「本を読む」というのは特殊なスキルというか、筋肉みたいなものでトレーニングをしないと衰える能力だと考えています。

これは別に「どこまで著者の真意に近づけるか?」というレベルではなく、単純に「慣れていないため、活字自体が異物な物として認識される」という意味でトレーニングが必要ということです。

 

本を読まない人は「語彙力がない」とか「きちんと文章全体を理解できない」ということが言われますが、それは一理あると思います。

なぜなら大学受験の時、同じ大学を受けた友人が英語の問題で致命的な誤訳をしたからです。

彼は「チャップリンが来日したのはアサシンとして」と英文を誤訳したため、問題文全体が意味不明なものとなりました。

結果的にその大学は落ちてしまいます。

まぁ、僕も英語は苦手なので気持ちはわからなくもないですが(笑)

はーとをねらいうち

そういうこともあって、本を読まない人に対しては「読んだらいいのにな」と思っています。

でも、ここ数年まともな運動をしていない僕が「毎日5km走ろう」と言われても、億劫な気持ちになるのと同じだと考えると仕方のないことかなとも思う(苦笑)

その上で僕が「本を読む人と読まない人との差」として現れてくるものに、「不安に対する対処の仕方」があると考えるのです。

 

 

■本を読まなくても学び方はいくらでもある


 

さてその前に、僕が思う本を読むことのメリットと考えるものに「考え方が三次元的(幅・奥行き・高さ)になる」ということです。

もちろん、本を読むだけがその方法ではなく、他にも「漫画を読む」「小説を読む」「映画を見る」などからも同様な効果効能を得たり、特殊な語彙群を形成したり、それがヒントやキカッケでその後の人生も変えてしまうこともあるでしょう。

 

ソクラテスの言葉を引用すれば、「良い本を読まない人は、字の読めない人と等しい」というところでしょうか。

うーん、ちょっと違うか?(笑)

 

例えば「手塚治虫」や「藤子不二雄(A&F)」などの漫画は今読んでも、学ぶことの多い作品が多数あります。

ちょっと前にkindleで手塚治虫漫画50%OFFキャンペーンやっていたので、『火の鳥』と『ブラックジャック』を買いました。


[まとめ買い] ブラック・ジャック

 

小説やライトノベルでも探せば良い作品はあります。

例えば、僕がやっていた読書会ではライトノベルの『ワールドエンドエコノミカ』を指定図書にしました。

この作品の参考文献には「金融工学」「金融思想」「行動経済学」「金融危機」「投資ファンド」「新約聖書」などが用いられています。


WORLD END ECONOMiCA (3)

 

また同じ作者の別作品『狼と香辛料』では、「中世ヨーロッパの歴史・文化史・経済史」「十字軍」「金枝篇」「聖書」「魔女狩りと悪魔学」などが用いられています。

こういった作品をチョイスすれば、物語を読みながらも前提知識や周辺知識をある程度は網羅できるので、入門書や専門書に入る前に読んでおくとその後が少しラクになります。


狼と香辛料〈17〉Epilogue

 

さらに「アニメ」や「映画」でも同じことが言えます。

映像作品となると情報量が詰め込まれすぎていたり、色々と端折られている部分や説明不足な部分も多くなったり、一方的に情報を受け取る媒体ということで、本や漫画などの紙媒体とは少し異なるのかもしれませんが。

 

例えば、僕がよく話に出す『機動戦士ガンダムシリーズ』なんかはその典型例です。

35周年と息の長い作品のため今からシリーズを最初から追いかけるのは難しいですが、多くのことを学べます。

 

 

■ガンダムの歴史から見る時代の変化と監督の変化


 

一例を挙げてみましょう。

アムロとシャアの物語のスタートである『機動戦士ガンダム』では、「人と人が分かり合える可能性と希望」が提示されました。

そして次回作の『機動戦士Zガンダム』では、「人と分かり合うことへの渇望」が、アムロとシャアの物語の最終作『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』では、「分かり合えないことへ絶望」が提示されています。

 

ここまでの作品は「ニュータイプ」というものをキーワードとして「神秘主義」的な話が展開されています。

 

その後、新しい歴史のスタートして作られた『機動戦士ガンダムF91』の失敗と、その続編である『機動戦士クロスボーンガンダム』ではそれを否定します。

シェリドン:「私にはニュータイプの力は『神』が与えもうた力だと思えるのですよ。滅んでゆくしかない人類になげかけられた生き延びる術、希望です(以下略)」

トビア:「我々は選ばれた人間だから選ばれなかった奴らは放っておけってか?(中略)おれは人間だ!人間でたくさんだっ!」

トビア:「神よ、もし本当におられるのでしたら決着は『人間』の手でつけます。どうか手をお貸しにならないで」

という風に、近代ヨーロッパで生まれた「人民主権」「民主主義」の発現にも似た雰囲気を感じずにはいられない。

そして、同時に「神の否定=神秘主義からの脱出」とも考えられる。


機動戦士クロスボーン・ガンダム(6)

 

『機動戦士クロスボーンガンダム』から約10年後に製作された2005年の『機動戦士Zガンダム 劇場版』では「隣人愛」が提示される。

さらに2014年の『ガンダム Gのレコンギスタ』では「等身大の自分の目で、世界を見て、体験して、色々なものを知って、自分で考える」という、「地に足をつけた生き方」というものを提示しています


ガンダム Gのレコンギスタ 9 [Blu-ray]

 

この変化からもわかるように、「精神性から肉体性」へとメッセージが変化しています。

なぜこの時代に「肉体性の作品を作ったのか?」については、あくまでも僕の推論になるのですが、現代におけるネット環境(SNS)などはまさに精神性の世界そのものだと考えています。

つまり、どこにいてもいつでも「繋がれる」という意味で、精神性の世界です。

 

例えば、カフェでデートしているカップルがLINEやFacebookでやり取りしているなんていうのは、ウソというかネタみたいな話ですが、まったくない話とは言えません。

目の前に対象となる相手がいるにも関わらず、画面を通してしかコミュニケーションが取れない。精神的な繋がりや共感があっても、肉体的なものはない。

だから『機動戦士Zガンダム 劇場版』では、死んだ人間に魂を引っ張られるのではなく、隣に寄り添い、抱き合える相手がいることの大切さを描いているのです。

 

 

■読書力は筋力と同じ、トレーニングが大事!


 

まぁ、長々と話してしまいましたが、本を読んで思考力や言語能力がアップすると、読んだ後に「勉強になった」「楽しかった」「感動した」で終わるだけでなく、色々な解釈もできるようになります。

その下地になるのが読書で得た知識であり、スポーツにおける基礎体力や基本動作に当たるものをイメージするとわかりやすいかもしれません。

チャリ男子

僕がやった読書会は「ライトノベル→ビジネス書→哲学書」という風にレベルアップしていきました。

でも、トレーニングと同じだと思うんですよ。負荷の軽いものから少しずつ重くしていくという部分では。

まぁ、僕は最後の哲学書は読めなかったので、その回の時は参加者の1人に役目を交代してもらいましたが・・(苦笑)

 

 

■知識は不安を和らげたり、無効化してくれる


 

さてさて、前置きが長くなってしまいましたが、「本を読む人と読まない人との差」として現れてくるものに、「不安に対する対処の仕方」と言ったのを覚えていますでしょうか?

本を読むということは端的に言うと「知識を得る」ということであり、「知らないことを知る」ということです。

 

だから「知らないことを知る」というために、極端なことを言うと本を読むのが苦手な人は、本を読む人が友達にいたらその話をしてもらったらいいと思う。そっちの方がラクチンだし(笑)

身になるかどうかはその人次第だけど。

女子高生02

それはさておき、「不安に対する対処の仕方」に差が生まれるということだけど、例えばこういうケースはどうでしょう?

【その1】
あなたは新米ママで、赤ちゃんが泣いています。
まだ生まれて一週間です。
さて、あなたの不安度は何%ですか?

【その2】
あなたは先日、3人目の赤ちゃんが生まれました。
その赤ちゃんか泣いています。
さて、あなたの不安度は何%ですか?

 

新米ママの場合は、その赤ちゃんが何に泣いているのかがわかりません。

お腹が空いているのか、それともうんちをして気持ち悪いのか、それを確認して何を希望しているのかを探る必要があります。

もし何をしても泣き止まないとなると、もう不安で胸が張り裂けそうになるでしょう。

ところがもう既に2人の赤ちゃんを見てきたベテランママなら、「この時はたぶんお腹空いているかも」とある程度当たりをつけることができますし、そこまで不安の気持ちが出ることはないと思います。

 

 

■本当に知識があれば不安はなくなるのか?


 

新米ママとベテランママの違い、それは単純に「知っているから対処できる」だけの話です。

逆に知っていることだと、多少なりと「気持ちの余裕」もできますし。

 

あと、これは覚えておいてほしいことなんですが、人間は「知らないことやものには不安になる」という性質があります。

そして、「その不安によって、いとも簡単に他人にコントロールされる」のです。

本を読む人が少なくなると、既得権者や為政者が支配しやすい社会ができ上がると思います。

本を読まないと、教養が身に付きません。教養が身に付かないと、自分の頭で考えることができなくなります。

出口治明:『本の「使い方」-1万冊を血肉にした方法-』


本の「使い方」 1万冊を血肉にした方法

 

でも、ここで1つの疑問が浮かび上がってきます。

それは「知識があれば不安は消えてなくなるのか?」ということです。

これは「なぜノウハウコレクターが生まれるのか?」ということにも通ずるのですが、なぜだかわかりますか?

 

一応、その答えになることはもうこの本文中に書いていますので、わかった人や自分の意見がある人は、下のコメント欄に書いてくれるか、メールでも送ってください。

 

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