なぜGレコは失敗したのか?-人が政治や社会に興味を持たない理由-

だいぶ前ですが、『ガンダム Gのレコンギスタ(以下Gレコ)』を見ました。

 

これはガンダムの生みの親である富野由悠幸が、これまでのガンダムの「先」へ行くための作品であり、下手すれば遺作となる作品。

ガンダムファンとしては「これを見なくて何を見る?」と、考えてもおかしくない作品であり、期待もしていたのですが、残念ながら商業的には失敗で、作品的にも失敗と言われています。

それはなぜなのでしょうか?

 

そして、なぜその理由が多くの人が政治や社会に関心を持たない理由とリンクするのでしょうか?

その辺をできるだけガンダムファンじゃなくてもわかるように話していけたらと思います。

 


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結論からいうと、

「何を言ってるかわからない」
「言ってることに共感できない」
「何が答えなのかわからない」

です。

 

そして、これって政治や社会の話でも、同じような言葉を聞きますよね?

こうなったら多くの人はどうなるのか?

「自分には関係のない話」と思うようになります。

 

だから、敬遠するし、自分のこととは考えられない。

そして、わかりやすい言葉や説明に飛びつく。

まぁ、それはそれで危険ですが・・。

 

 

■これを外すと、視聴離脱率は一気に上がる


 

では、ここからはGレコの話を織り交ぜながら、1つずつ解説していきますね。

 

1話の時点では良かったんですけどね・・。

 

しかし、Gレコはガンダムの映像作品を全部見ている僕ですら、「う、うん?」となる場面が多かったです。

しかも、最初の数話から。

 

例えば、映画なら最初の20~30分くらいで、主人公がどんな人間か、どんな生活スタイルか、今がどういう時代で、どこに住んでいるのか、周りにはどんな人がいるのか、などを描写していきます。

そして、その時点で主人公の目的が明らかになっていることもありますし、その後に宇宙からの侵略者との戦争になったり、謎の兵器で街中がゾンビになったり、彼女がいきなり失踪したり、色々な理由で何かしらの目的が提示されます。

だから、生き延びるために戦うとか、助かるために脱出するとか、愛する彼女を見つけるとか、「着地点」が大体見えてくる。

 

映画だと30分~45分くらいの間には、「設定」と「目的」がわかるので、見ている側もこれから起こる展開に、納得しながら見たり、次の出来事を予想します。

これが1時間もののドラマなら1~2話の間に、30分もののドラマやアニメなら2~3話の間に、ある程度は説明していないと、その時点でファンではなくライトな層は離脱していきます。

だって、「何がなんだかわかんない」のだから。

 

もちろん、これはオーソドックスな話の作り方なので、本来なら3話に当たる話を1話に持ってきて、「えっ?なんでこうなったの?」と思わせる方法もあります。

ですが、基本的には最初の数話で全体像をある程度把握させる必要があります。

 

ところがGレコは、これがことごとくなかったのです。

1話の時点では「2話どうなるんだろう?(ワクワク)」でしたが、3話・4話・5話と続くにつれ、「えーっと・・(汗)」となってくる。

物語のとりあえずの着地点すら見えない。

 

『朝生』とか見ても時間の無駄なのは、着地点がないからだし、あってもわかりにくいです。

だから、オッサンらがガヤガヤ文句言い合っているようにしか見えない。

 

Gレコ01

 

それと、物語のは王道のパターンがあって、基本的には「主人公が何かを達成する話」です。

そして、それに僕らが感情移入することで、より話に入っていけるし、その中で、現状に不満があったり、悩み苦しんでいたり、助言をくれる人が現れたり、邪魔する人が出てきたり、色々な試練を超えたりして、手に入れたいものを手にする。

 

そういう流れなのですが、唐突に悩みがでたり、唐突に不安がでたり、唐突に怒りがでたりと、「なんなん?情緒不安定なん?」と思ってしまう。

まず、これが1つ目。

 

 

 

■共感できない話にはついていけない


 

主人公がそんな情緒不安定な感じですから、とてもじゃないけど共感できない。

行動に動機がないというか、いや、もちろんあるんだけど、それが見ている側が理解もできなければ、納得できる理屈で説明されていない。

 

本人が言いたいことがいっぱいあるのに、思考と言葉がリンクしてなくて、思いついたまま言っている感じ。

そういう話って理解するだけで大変だし、なんかイライラするじゃないですか?(苦笑)

 

Gレコ02

 

これは僕の体験なんですけど、ネットビジネスで有名な人にWさんって人がいるんですね。

彼の功績はとても素晴らしいし、業界を良い方向に変えたと思うんですけど、彼の語りは苦手なんです。

 

なんというか「補完する作業が多い」んですよ。

前後の説明を必要以上にしないというか、飛躍が多いというか。

1.2..5.6…10って飛び方をするから「えっと、3と4って2の○○のことよね?」と、考えながら話を聞いていかないと、何となくで聞いてしまうし、それだとよく理解できない。

 

それはある程度、彼の教えを学んでいる人からすれば、「ガンダムはアムロとシャアの物語」で理解される話だけど、そうじゃない人からすると理解しづらいのです。

これが2つ目。

 

 

■ハッキリしないものを決めるにはエネルギーがいる


 

そして、最後が一番やっかいで、「判断基準を提示していないのに、答えを求める」です。

どういう目的で、どういう理由で、なぜ今それをして、こういう答えになったのか。

そういった描写がほとんどないというか、色々と端折っていることで、説明不足が多い。

 

だから、Gレコも最終回になって、一応は物語が終わった時に、モヤモヤする。

なぜなら、とにかく「これ!」という答えが普通の人は欲しいんですよ、ハッピーエンドであってもバッドエンドであっても。

でも、「それはご想像にお任せします」と言っておいて、「この作品は良かったですか?悪かったですか?」と聞かれても、なかなか答え辛い。

というか、そんなことにエネルギー使いたくない。

 

Gレコ03

 

でも、政治や社会、もっと言えば自由や正義もそうだけど、こういったものに「これ!」という答えはありません。

「正義の反対はまた別の正義」というように、各々が自分の正義のために戦っているのであって、こっちが正義だと言ったらからといって、自然とあっちが悪になるということはありません。

だから、厄介なんです(苦笑)

 

そこはちゃんと教育と訓練をして、自分で情報を集めて、比較検討し、自分の中の正義や判断基準を持って、選ぶことができるなんて人は一握りです。

僕もそんなことできませんよ。

 

だから、いきなり最近のトピックになりますが、18歳から選挙権を持つようになっても、そこまで大きく変化するとは思っていません。

せいぜい親が投票する政党に追加されるくらいじゃないかなと。

 

でも、もし例えば、

「老人の優遇は廃止して、若者に分配する」
「若者から老人への所得移転はストップさせる」

なんてことを高らかに主張する、従来の政党とは真逆の政党とか出てきたら、18歳から選挙権の思わぬ効果が出るかもしれません。

 

でも、そうすると完全に世代間戦争の始まりですけどね(苦笑)

 

 

【追伸1】

なんだかんだで、アイーダさんが一番かわいい。

 

Gレコ04

 

ただ、スパロボ参戦時には「集中」はついても、「必中」や「直感」はつかなさそう。

だから、多少使い勝手悪い気はする。まぁ、予想だけど。

 

 

【追伸2】

補足記事書きました。

→ 単純化する世界だからこそ、Gレコが必要になる?

 

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2件のコメント

  • 匿名

    ちーがうちがうちがうったらちがう
    何も分かってない

    • のでじん

      匿名さん、コメントありがとうございます。

      Gレコに関しては僕もかなり手探りで書いた記憶があるので、ぜひよければ色々とご教授頂きたいのですがよろしいでしょうか?

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