小野博×のでじんトークショーが終わりました【対談音声プレゼント】

先日から何度か告知していた写真家・小野博さんとのトークショーは無事に終わることができました。

お越しいただいた皆様、ありがとうございます。

 

さて、今回の記事では「トークショーの裏側と話し手の思考」に触れています。

またクリスマスプレゼントとして、本当なら会場でしか聞けなかった貴重な対談音声を小野さんにお願いして公開許可をいただいたので、これを読んでいる人にだけこっそりとプレゼントしようと思います。

 

対談音声は記事の一番最後にありますので、「対談が聞きたいんだ」という人はとりあえず下まで一気に行ってください。

それでは本題へと進んでいきましょう。

 

 

■個人的に悔やまれる点


 

対談音声の編集をするために全編を聞いていたのですが、まず感じたのが「僕の思考の反応が鈍い(瞬発力がない)」という点です。

 

僕は今年の7月に前職の影響でうつ病になりました。

20歳の頃にも一度うつ病になっているので、兆候を感じ取って軽度な状態で率先して仕事を辞めましたが、それでもダメージはかなりあったようです。

うつ病は脳にダメージを与えるため集中力や注意力、他にも思考力や記憶力が低下してしまいます。

しかも、それはすぐに回復するものでもなく、また完全に元の状態に戻るとも限らないと言われています。

野球の例えで言うなら150キロ以上の剛速球を投げるピッチャーが肩を壊してしまい、投げれるレベルに回復はしたけれど全盛期のような150キロは投げれなくなり、頑張っても140キロ前半しか出なくてもどかしい思いをしている、そんな状態になったイメージです。

 

特に対談の一番最初に「なにかありますかね?」と僕が小野さんに丸投げするシーンがありますが、ここは本当に何も会話のキッカケが出てこなかったので、あんなことになってしまいました。

小野さん、ホントすいません・・。

まぁ、話が弾んでいくにつれて、話すこともでてくるのですが、それでも瞬発力はかなり落ちているなと感じました。

 

 

■トークショーの裏話


 

対談を聞いてもらうと、何か一貫したテーマで話しているといるというよりはフリートークに近い印象を受けると思いますが、実は完全にフリートークです。

開始の少し前に簡単な打ち合わせをしましたが、ほぼぶっつけ本番でやりました(苦笑)

そういう意味では和佐木坂ラジオとかはクオリティ高いなと感じますし、あらためて力の差を見せつけられました。

 

ただ、少しだけ弁解しておくとメッセンジャーで小野さんから「何か話したいトピックありますか?」との問いに、僕はこう答えています。

 

「そうですね、色々と話したいことはあるのですが、せっかく小野さんが世界を回ったり、オランダ(欧州)で生活されているので、外から見た日本というのは気になりますね。

例えば、僕はベーシックインカム肯定派なのですが、オランダは実際に試験的に一部地域で実施していると聞いたことがあります。

壮大な社会実験ですので是非はあると思いますが、現地で実際に生活している人の話を聞いてみたいです。

まぁ、これはイベントでのトークというよりは個人的な興味関心に近いですが。

ただ、日本はシステム構造上もうどうやっても立ち行かない状態になっていると感じていますし、戦争などでグレートリセットをしない限りはツギハギをしつつ、延命をし続けるような気がしなくもありません。

そういった中で日本では「働き方改革」なんて言われていますが、そもそもその働き方(=システム)自体がバブル崩壊後から今までの「失われた20年→30年」に繋がっているわけですから、多少の改善はあっても解決にはならないと考えています。

そんな中、小野さんのように海外に移住するというのもひとつの方法ですが、様々な事情でなかなか難しいという人もおり、そういう人は「稼ぎ方改革」をしていくのがいいのではないかと個人的には考えております。

日本でも副業解禁になるらしく、これも働き方(システム)的に絵に描いた餅になる気しかしませんが、オランダではワークシェアなどもやっているのでその辺の生の声も聞きたいです。

(というか、日本でワークシェアという言葉が出たのは2000年前後だと思いますが、そこからもうすぐ20年になろうというのにこの状態には絶望しかありませんね)

幸運にも最近の若い人は「仕事よりも友達や家族、時間や人生を大事にしたい」という方向になってきているみたいで、なおかつ少子化で売り手市場になっていくので、企業もワークライフバランス的には改善を余儀なくされると思うので、その点ではよい方向にはなっていくかなという希望はありますが。

まぁ、長々と話してしまいましたが、「住みやすいけど生き辛い日本」について震災以後の考えであったり、日本に住むこれからの若い人たちがどういう風に生きていけば幸福度が増すかなどは、割と関心のあるトピックです」

 

と、結構ガチなテーマを選んでます(苦笑)

 

しかし、開始直前の打ち合わせ時に「前日のトークショーで日本の現実とかを話すと、今までニコニコと話を聞いていた人が真顔になり、目から光がなくなり、ソウルジェムが濁りだした」という話を聞いたため、ガチトークはマズイと感じます。

これが講演会とかならよかったと思いますが、トークショーなのでちょっとライトな方がいいと個人的に判断しました。

ただし、上記のどれかひとつには何とか着地したいとも考えました。

そしてどうなったのか、それは対談音声を聞いてもらえればいいですが、かなり強引に着地しました(苦笑)

 

 

■相手の問題意識レベルを考えたトーク術


 

それとこれはおそらく話し手の人なら誰でも心がけていることだと思うのですが、「言いたいことを言うのではなく、伝わるように言う」というのを意識しました。

今回のトークショーで言うなら、「上記の内容に着地するために話の難易度を少しずつ上げていく」という試みを行っています。

実際は1時間半が諸事情で1時間になったため、時間切れで中途半端なところまでしかいけなかったのですが・・。

ただ、「サザエさんと古典化した昭和の価値観」「クレヨンしんちゃんの野原一家に見る家族モデルの崩壊」などは、その手伝いをしてくれていたのではないでしょうか。

 

これはどういう意図を持ってやっていたのかというと、読書会のように同じような知識レベルや情報感度を持っている人同士であれば、いきなり僕が小野さんに提案したテーマから話を始めても問題はないでしょう。

しかし、トークショーのように色々な人が来る場合それをやってしまうと、大半の人が置いてけぼりになってしまいます。

また、自分に関係のない話だと思って話を聞かなかったり、退屈で寝てしまうかもしれません。

もちろん、僕が小野さんに提案したようなテーマが聞きたい人からすれば、僕がやろうとした試みは逆に退屈に感じるでしょう。

ですので、「全員が満足するような話というのは基本的に無理」という前提がありますが、それを踏まえつつも「できるだけ伝わるようにするためには」と考えた時に、セールスレターのようなやり方をチョイスしました。

 

今回(というかいつも心がけているけど)、「OATHの法則」を考えて話をしました。

・Oblivious(知らない)
・Apathetic(関心がない)
・Thinking(考えている)
・Hurting(困っている)

僕が最初に小野さんに提案したテーマなんていうのは、おそらく多くの人からすると「無知」ないし「無関心」に入るでしょう。

そんな人に対して「クレヨンしんちゃんの野原一家に見る家族モデルの崩壊」という話をすることで、「確かにそうかもしれない」とちょっと関心を引くことができる可能性はあります。

そういうのをあの場面で、ない頭を使って考え、少しずつ階段を上がるようなトークを意識しましたが、聞き直してみると思ったほどできてませんでした。

 

でも、これは人に話をする上では絶対に考えながらやった方がいいです。

主語の大きな物言いで申し訳ないですけど、日本人は興味の範囲が狭いですから。

これもやっぱり学校教育とそのシステムのせいだと思うのですが、小学校から数えて大学まで行けば16年もそういうのが当たり前になっていたら、どうしてもそうなってしまうのは仕方がない部分もあります。

興味の範囲が狭いということは、会話のストライクゾーンが狭いということです。

ボール球をストライクに見せるように、興味のない話を興味を引く話に引っ掛けたり関連づける必要があり、そのために「OATHの法則」は重要なテクニックです。

 

まぁ、反省点としては難易度を上げる下準備としての会話が長すぎたというか、やっぱり多少はちゃんと打ち合わせしないとダメだなということです(汗)

「お前にはフリートークできるほどの力量はまだない、うぬぼれるな」ってことですね、これからも精進します・・。

 

 

■ということで、対談音声のプレゼントです。


 

さてさて、長々と話してきましたが、対談音声のプレゼントはこちらになっています。

・信号機をなくしたオランダで事故が減った理由
・日本においてコミュニケーションが悪となった原因
・日本語が世界では通用しない言語的欠陥
・日本の発展を妨げる、国民的長寿アニメ
・ビジネス的観点から見る、伝統と将来性
・一流の写真家がコンテンツ制作で意識していること
・仕事と消費以外を重視したこれからの生き方とは?

などについて話しており、面白い内容になっています。

 

 

Sponsored Link

コメントを残す